物言わぬ日本
2024-05-04


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連休中はどこにもいかず家の中でふわふわしている。昨年までなら孫家族が来て賑やかだったが、渡米してしまったので帰省も叶わない。暇になるとニュースを見る機会が増えるが大谷翔平以外は楽しいニュースは少なく血圧が上がりそうな記事ばかりだ。バイデン米大統領が日本経済が低調なのは「外国人嫌いで、移民を望んでいないためだ」と発言した。これに対し日本政府は「正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」と米側に伝達した。こんなつまらぬニュースがなぜ新聞ネタなのかとも思う。日本政府は他国の言動についてものを言わない。同じ米国ネタでも、3月に米共和党のティム・ウォルバーグ下院議員が、パレスチナ自治区ガザ地区の戦争について「手っ取り早く終わらせるため、長崎や広島のような」爆弾を投下すべきだという発言に外務省は何のコメントも発表しなかった。

亜細亜大の范雲濤教授(61)=中国籍=が昨年2月に、神戸学院大の胡士雲教授も昨年夏に、どちらも中国に一時帰国して消息不明になったが、外務省は個人の人権上に影響があると中国に対し何のコメントもしていない。中国の人権蹂躙に対し一言も言えないのは、中国での日本人拘束でも、ウィグル人の強制労働でも香港の民主化運動弾圧でも同じ態度だ。北朝鮮の日本人誘拐拉致者への対応でも「遺憾」を繰り返すばかりだ。今回のバイデン発言への「残念」コメント程度しか日本政府がメディアへ流す情報がないということだ。残念なのは日本政府と外務省だ。
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