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昨日、続けて2件のダイビング死亡事故が報道された。新潟の事故は、佐渡市宿根木地区の沖合約200mの付近でスキューバダイビングのツアーに参加していた男性が死亡した。水深約20mの地点で呼吸装置をつけたり外したりしてパニック状態になっている男性を発見したインストラクターが男性に「酸素(原文ママ)」を供給しながらボートに引き上げたが、男性は心肺停止の状態で病院に運ばれ死亡が確認された。男性はダイビング経験者で、ツアーには8人が参加し、インストラクター2人で対応していた。和歌山の事故は、串本の沖合150メートルほど水深は3メートルから5メートルほどのところでインストラクター1人と一緒に体験プログラムのスキューバダイビングをしていた親子3人のうち2人が溺れて父親が亡くなった。インストラクターが海中に沈んでいる2人を見つけて岸に引き上げたが、父親の死亡が病院で確認された。串本は自分も初心者の時にアドバンスライセンスの講習を受けた経験がある。串本の講習スポットは遠浅で潮が引いているときは重いタンクを担いでかなり岩場を歩いて入水した覚えがある。
体験ダイビングの手順は知らないが、インストラクターが見失うというのだから、水中でのトラブルなのだろう。考えられるのは、潜行が難しい人が多いのでインストラクターが母親の潜行を助けているうちに、すでに潜行した二人が水中で泳いで移動し何かのトラブルで浮上できなかったという可能性がある。体験ダイビングは浅瀬で沈めない人が多いのでウェイトを多めにつけさせる事がある。通常はジャケット(浮き)に空気を入れなくても泳いで浮上できるのだが重すぎて泳ぐだけでは浮上できずパニクって浮上装置のボタンを探せなかったのだろうか。息子に意識があるで海中で何があったかは明らかになるのだろうが、どちらにしても初心者を潜らせるのは事故リスクが高いので少数でもトラブルに対応する指導者と全体を海面から監視する指導者が必要だと思う。佐渡のトラブルは経験者の事故なので、初歩的なミスというよりは海中で体調を崩したトラブルだろう。ダイビング事故の記事にレギュレター(呼吸器)から出る気体を「酸素」と記述されていることが多い。タンクに圧縮充填されているのは「空気」だ。ダイビングを始めて30年たつが事故報道で酸素と記述する記者が減らないのが気になる。